「そろそろ婦人科に行った方がいいのはわかってる。でも・・・」
そこで指が止まる。「内診ってどんな感じ?」とスマホで検索しながら、心のどこかで「こんなことで怖がっているなんて、いい大人なのに情けない」と自分を責めてしまった経験、ありませんか?
実際、婦人科の相談掲示板には「成人した身で情けないのですが、すごく怖いです」という声が多くあります。
また、一度器具で痛みを感じてから、「内診を受けること」自体が怖くなってしまったという人も。
怖いのは、あなただけではありません。
こども家庭庁の調べでも、婦人科受診への不安として「人に見せたことのない部分を見せるのが恥ずかしい」「どんな診察をされるのかわからなくて不安」という気持ちを、代表的なものとして挙げています。
婦人科では、受診する側にも選べることがあります。女性医師を探す、内診が不安だと伝える、不安なことを伝えながら、診察の進め方を医師と相談することもできます。
この記事では、「婦人科の内診の流れ」だけでなく、
「女医さんがいる婦人科を選ぶ」
「怖いと先に伝える」
という、婦人科との付き合い方の選択肢についてお伝えします。
婦人科に行ったら、必ず内診される?
婦人科に行ったからといって、必ず内診をするわけではありません。
一般的な流れは、受付→問診票の記入→医師との問診→必要に応じて内診や超音波・血液検査など→説明→会計です。こども家庭庁によると、性交経験がない場合は内診台での診察をせず、お腹の上からの超音波検査など別の方法で代用できるケースが多いとされています(性交経験の有無を聞かれるのは、この検査方法を選ぶためと、妊娠の可能性を確認するためです)。症状によって内診が必要な場合も、説明と同意のうえで行われます。
問診票では、困っていること・既往歴・服用中の薬・最終月経日・月経周期や量・性交経験の有無などを聞かれるのが一般的です。スマホのメモに、最終月経の日・症状が始まった時期・聞きたいことを書いておくだけで、当日ずいぶん楽になります。
さくらママ初めての婦人科に行くことになった時は嫌でしかたなかったです。内診台の上に乗ることになったときは帰りたいと思っていました。
初診前に準備しておきたいもの
持ち物は、マイナ保険証(または資格確認書)とお薬手帳があれば大丈夫。加えて、最終月経のメモ、これまでの検査結果や紹介状があれば持参、ナプキン1枚、聞きたいことを書いたメモがあると安心です。ナプキンは内診の際に出血がある場合に備えていますが、病院にあるところが多いのでもっていかなくても大丈夫です。
服装はスカートである必要はなく、脱ぎ着しやすい服であればパンツでも受診できます。ただ、病院によってはスカートはそのままでパンツだけ脱げばいいところも多く、内診台に上る際にはスカートをはいているので恥ずかしさは薄れるかも。アンダーヘアの処理は基本的に不要です。



ズボンで内診する場合、全部脱いで内診台に乗ることになります。着替える場所から内診台まで短い距離ですが、下半身をあらわにしたまま歩くことは私は抵抗がありました。そのため婦人科に行く際には少し長めのスカートをはいていきます。
費用は症状・検査内容・保険適用の有無で変わるため一概には言えませんが、目安として数千円〜1万円程度を想定し、不安なら予約時に確認しておくと安心です。
「相談だけなら検査をしない」という案内をしているクリニックもあるので、まずは検査をせず、話を聞いてもらうところから始めたい場合は、予約時にその旨を伝えておくのも一つの方法です。
内診が怖いとき、素直に伝えよう
内診への怖さは、痛みだけから生まれるものではありません。「何をされるか分からないまま診察が進むこと」が、不安を大きくする場合もあります。診察の前や途中で説明を求めたり、不安を伝えたりすることで、進め方を医師と相談できます。
ポイントは次の6つです。
① 内診が必要な理由を説明してもらう
「なぜ内診が必要なんですか?」と質問できます。症状によっては、超音波など別の検査で代用できる場合もあります。
② 始める前に、ひとこと声をかけてもらう
「これから○○しますね」と、動作の前に説明してもらうようお願いできます。「何も言われないまま進む」ことへの怖さは、これでかなり減ります。
③ 痛みや怖さを、診察中に伝える
診察中の痛みや怖さは、診察を進めるうえで医師に伝えたい情報です。「痛いです」「少し待ってください」とその場で伝えられます。
④ 別の検査方法がないか相談する
性交経験がない場合や、内診自体がどうしてもつらい場合は、「別の方法はありますか」と相談できます。代替できるかどうかは症状や検査目的によって異なるため、医師と相談します。
⑤ まず相談だけできるか、予約時に確認する
今日いきなり検査、ではなく「まずは話を聞いてもらうだけ」から始められるクリニックもあります。予約時に「相談だけも可能ですか」と聞いてみてください。
⑥ 問診票やWeb問診に、不安をそのまま書いておく
口で言うのが難しければ、問診票の余白やWeb問診の自由記述欄に「内診が不安です」「初めてです」と書いておくだけでも伝わります。
「途中で怖くなったら、もうやめられないの?」という不安もあると思います。答えは、途中でも「やめてほしい」「一度止めてほしい」と伝えられる、です。
症状によっては、診断のために内診や検査を勧められる場合があります。そのときは、検査が必要な理由や、行わなかった場合に考えられる影響について説明を聞き、医師と進め方を相談してください。妊娠の可能性を伴う出血や強い腹痛などがある場合は、受診そのものを先延ばしにしないことが大切です。
事前に伝えることで、診察の進め方や必要な配慮について相談しやすくなります。口頭で伝えにくい場合は、問診票やWeb問診に書いておく方法もあります。
男性医師が不安なら、女性医師を選ぶという選択肢もある
女医さんなら安心と思われるかもしれませんが、女性医師の内診が苦手だったという声もあれば、男性医師で問題なかったという声もあります。医師の性別だけで、安心感や相性が決まるわけではないからです。
それでも、男性医師への抵抗が強い場合は、女性医師が担当する医療機関を探す方法もあります。探し方は、次の3ステップに整理できます。
- Caloo:「婦人科」に加えて「女医」で絞り込み検索ができます。
- 病院なび:「女性医師による産科・婦人科診療」という検索条件があります
- 医療情報ネット(ナビイ):厚生労働省の全国医療機関検索です
「女性医師在籍」と書かれていても、必ず希望の日に女性医師が担当するとは限りません。公式サイトでは、名前だけでなく次の点を見てください。
確認する項目 と 公式サイトで見る場所の例
- 女性医師が担当するか→ 医師紹介・スタッフ紹介ページ
- 希望日に女性医師がいるか →曜日別の診療担当表
- 相談だけでも可能か →初診案内・よくある質問
- 内診への配慮の記載があるか → 初診案内・受診案内
- 不安を事前に伝えられるか → Web問診・問診票の案内
例えば、
ポートサイド女性総合クリニック ビバリータは「担当医は全員女性医師、相談のみ希望なら当日検査を行わない」と初診案内に明記しています。
丸の内の森レディースクリニックは「医師・スタッフ全員女性、医師は全員産婦人科専門医」としています(各クリニック公式サイト、2026年9月時点)。
このように、「名前」だけでなく「何が明記されているか」を見るのがポイントです。
詳しい事情に触れず、「女性医師を希望しています」と伝えて、対応可能か確認できます。医療機関によっては、電話のほかWeb予約の備考欄などで希望を伝えられます。
参考までに、上記の見方で確認できたクリニックを東京・神奈川・大阪から1件ずつ挙げます(2026年9月時点の情報のため、受診の際は必ず公式サイトでご確認ください)。
- 東京:丸の内の森レディースクリニック(医師・スタッフ全員女性)
- 神奈川:ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ(相談のみの初診にも対応)
- 大阪:うめきたウィメンズクリニック(全て女性医師が診察)
ランキングではなく、「公式サイトでこう確認できる」という見本として見てください。
婦人科へ相談する症状の目安
婦人科は、病名がはっきりしてから行くところではありません。「これくらいで行っていいのかな」と迷う段階で、もう十分に相談していい場所です。
生理痛がひどい・量が増えた、月経以外の出血がある、おりものがいつもと違う、下腹部の痛みが続く、性交時に痛みがある、月経周期が大きく乱れた、更年期かもしれない不調で生活に支障がある。こうした状態は、婦人科への相談につながる目安として厚生労働省や自治体も案内しています。
生理痛やかゆみについては、以前書いた「生理痛がひどいときの対処法|市販薬・カイロ・休む…我慢しない選択肢」「デリケートゾーンがかゆい…カンジダかも?セルフチェックと受診目安」も具体的な目安の参考になります。
とくに月経以外の出血は、自己判断で様子を見すぎないでほしいところです。原因は複数考えられるため、専門的な評価が必要とされています。
閉経後の出血についても、日本産婦人科医会は受診を勧めています。妊娠の可能性がある状態で出血や強い腹痛がある場合は、様子を見ずに早めに医療機関へ相談してください。
自分が相談しやすい方法を選ぶ
「怖くなくなってから行こう」と思わなくても大丈夫です。怖いままでも、「初めてです」「内診が不安です」「痛かったら伝えてもいいですか」と、伝えるところから始められます。
受診の仕方や、相談する医師は自分で選べます。ただし、妊娠の可能性を伴う出血や強い腹痛など、早めの相談が必要な症状は我慢しないでください。
女性医師を選ぶか、内診への不安をどう伝えるかに、ひとつの正解があるわけではありません。自分が少しでも相談しやすい方法を選んで構いません。
【参考にした情報】
- こども家庭庁「はじめよう プレコンセプションケア/婦人科のかかりつけ医とは?」
- 働く女性のウェルネス向上委員会(東京都)「初めての婦人科受診。『内診』は必須ではないので心配しないで!」
- 済生会横浜市南部病院「産婦人科受診が不安な方へ」
- やすこレディースクリニック「初めて受診される方へ」
- ふくだあやレディースクリニック「産婦人科の初診・内診が不安な方へ」
- ガールズちゃんねる「婦人科の内診が怖い」
- ママリ「女医の内診が苦痛で、事前に声をかけてほしい理由は何でしょうか」
- Caloo「全国の婦人科の病院・クリニック・女医」
- 病院なび「女性医師による産科/婦人科診療が受けられる病院」
- 丸の内の森レディースクリニック公式サイト
- 下平レディスクリニック公式サイト
- ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ公式サイト
- 横浜泉レディースクリニック公式サイト
- うめきたウィメンズクリニック公式サイト
- ラ・クォール本町クリニック公式サイト
- 厚生労働省「女性特有の健康問題でお困りの方へ」
- 横浜市「女性の健康に関する相談・情報提供サービス」
- 日本産婦人科医会「閉経して5年もたつのに、時々、下着に少し血がつきます」









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